酔狂 Calligraphy

2013年5月25日土曜日

夏の俳句を書く 睡蓮

七月から八月にかけて、水面に浮かぶように咲く花。
蓮によく似るが、蓮のように茎が立ち上がらない。
印象派のモネが好んで描いた花でもある。
子季語のヒツジ草は日本の野生種の睡蓮で、
未の刻に萎んだり開花したりするからこの名があるといわれる。

睡蓮にコーヒーの香の強すぎる清水逍径


2013年5月23日木曜日

夏の俳句を書く 青蛙


カエル目アオガエル科の両生類のうち一般に表面が緑色をした蛙の総称。
本州、四国、九州の丘陵や平野の水辺に棲息。
体長四~八センチとやや大きい。
正確には雨蛙とは別種であるが、多くの場合に混同される。
青蛙ぱつちり金の瞼かな川端茅舍

2013年5月22日水曜日

5月の俳句を書く 五月雨



1.陰暦 5月頃に降る長雨。また、その時期。
  つゆ。梅雨。さつきあめ。夏の季語。
  古今和歌集夏「五月雨に物思ひをれば」。
  奥の細道「五月雨をあつめて早し最上川」
2.(五月雨のように)途切れがちに繰り返すこと。
   《広辞苑・第五版》

2013年5月21日火曜日

初夏の俳句を書く  著莪の花


アヤメ科の常緑多年草。山野の樹下や社寺の裏地など湿地に群生する。
剣状の葉は光沢があり、五、六月に咲く花は白色に紫や黄の斑があり美しい
蝶に似ていることから胡蝶花とも言う
朝開いて夕には閉じ、実は結ばず、地下茎で増える。

姫著莪の花に墨する朝かな杉田久女

2013年5月20日月曜日

夏の俳句を書く 五月雨



陰暦五月に降る雨。梅雨期に降り続く雨のこと。
梅雨は時候を表し、五月雨は雨を表す。
「さつきあめ」または「さみだるる」と詠まれる。
農作物の生育には大事な雨も、
長雨は続くと交通を遮断させたり水害を起こすこともある。  

さみだれや大河を前に家二軒 蕪村

2013年5月19日日曜日

初夏の俳句を書く 衣更


江戸時代、四月一日と書いて「わたぬき」と読んだ。
この日に綿入れを脱いだからだという。
今では冬から春に着用していた衣を夏物に替えることをいう。 
      
しがらみも共に脱ぎたし衣更根岸敏三