酔狂 Calligraphy

2013年5月20日月曜日

夏の俳句を書く 五月雨



陰暦五月に降る雨。梅雨期に降り続く雨のこと。
梅雨は時候を表し、五月雨は雨を表す。
「さつきあめ」または「さみだるる」と詠まれる。
農作物の生育には大事な雨も、
長雨は続くと交通を遮断させたり水害を起こすこともある。  

さみだれや大河を前に家二軒 蕪村

2013年5月19日日曜日

初夏の俳句を書く 衣更


江戸時代、四月一日と書いて「わたぬき」と読んだ。
この日に綿入れを脱いだからだという。
今では冬から春に着用していた衣を夏物に替えることをいう。 
      
しがらみも共に脱ぎたし衣更根岸敏三

2013年5月18日土曜日

初夏の俳句を書く  牡丹



花の王といわれる中国渡来の花。初夏、白や紅、黒紫など芳香のある大輪の花を咲かせる。
花の姿は華麗で、寺社の庭園などで観賞用に栽培されてきた。
漢詩人、なかでも白楽天が好んで詠んだ。
俳句でも牡丹の名句が多く詠まれているが、画家でもあった蕪村にとりわけ多い。
奈良の長谷寺、当麻寺が牡丹の寺として有名である。

この世から三尺浮ける牡丹かな  小林貴子




2013年5月14日火曜日

初夏の俳句を書く カルガモの子

四月から七月にかけて産卵されるカルガモの子供。色は大体褐色。
湖沼、河川、池など淡水の水辺におり、都市の公園などでも見ることが出来る。
成長した小鴨が親鴨の後をよちよち歩く姿は愛らしい。

軽鳧の子のみんな同じでみなちがふ  市川葉


2013年5月13日月曜日

初夏の俳句を書く 葉桜


初夏、花が散って若葉となったころの桜をいう。
花が散って葉桜になってしまったという惜しむ思いと、
桜若葉の美しさを愛でる思いが交錯する季語である。
子季語の「花は葉に」は、葉桜を眺めながらも散り果てた花を忍ぶ思いがある。

葉桜や人に知られぬ昼あそび  永井荷風