漢東太守來相迎
紫陽之真人邀我吹玉笙
餐霞樓上動仙樂
嘈然宛似鸞鳳鳴
袖長管催欲輕舉
漢中太守醉起舞
手持錦袍覆我身
我醉橫眠枕其股
當筵意氣淩九霄
星離雨散不終朝
分飛楚關山水遙
銀鞍にまたがり金絡を地面にこすりながら、漢東の太守が我々に会いにやってきた。
紫陽の真人は我々を招待して玉笙を吹いてくれた。
餐霞樓上には仙人の音楽が鳴り響き、そのにぎやかなことは鸞鳳の鳴くようであった。
楽人の袖は長く、吹く笛はたえなる音をたてて空中に舞わんばかりだった。
漢中の太守は醉って舞い、手に持った錦袍を私にかけてくれた。
私といえばすっかり酔っ払い、太守の股を枕にして横になった。
まことに宴会の勢いは天をもしのぐばかりであったが、やがてそれぞれに離散して、
私も昔の塒たる楚關へと引きこもった。
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