酔狂 Calligraphy

2013年4月19日金曜日

春の俳句を書く 花吹雪



桜の花が盛りを過ぎて散ること。花吹雪、桜吹雪といえば、吹雪のように花びらがいっせ
いに舞い散ること。散り果てたあとも、花の塵、花屑といって愛でる。

いくつもの無人の駅や花吹雪仲居いみ子

2013年4月18日木曜日

春の俳句を書く 鶯笛



鶯の声を出す青竹で作った笛。
もともとは、
子飼いの鶯に鳴声を覚えさせるために、作られたものという。
中に水を入れて使うものもある。 

ポケットの鶯笛に手の触れぬ  佐藤和枝

2013年4月17日水曜日

春の俳句を書く  鶯



鶯は、春を告げる鳥。
古くからその声を愛で、夏の時鳥、秋の雁同様その初音がもてはやされた。
梅の花の蜜を吸いにくるので、むかしから「梅に鶯」といわれ、
梅につきものの鳥とされてきた。
最初はおぼつかない鳴き声も、春が長けるにしたがって美しくなり、
鶯となるころには、けたたましいほどの鳴き声になる。
更に老鶯となりしっとりとした鳴き声を聞かせてくれる。

鴬や洞然として昼霞高濱虚子

2013年4月16日火曜日

春の俳句を書く 遠足



春のあたたかな一日、幼稚園、小学校などの課外行事として郊外
などで遊ぶこと。リュックを背負い水筒をぶら下げて歩く子ども
たちの様子は今も昔も変わらない。四月頃が好適である。


遠足の列大仏へ大仏へ藤田湘子

2013年4月15日月曜日

春の俳句を書く 引鴨



日本で冬を越した鴨が北方へ帰ること。
鴨は、秋にシベリアなどの寒地から日本に渡って
きてそのまま越冬し、春また北方へ帰る。
日本にとどまるものもある。