酔狂 Calligraphy

2013年4月18日木曜日

春の俳句を書く 鶯笛



鶯の声を出す青竹で作った笛。
もともとは、
子飼いの鶯に鳴声を覚えさせるために、作られたものという。
中に水を入れて使うものもある。 

ポケットの鶯笛に手の触れぬ  佐藤和枝

2013年4月17日水曜日

春の俳句を書く  鶯



鶯は、春を告げる鳥。
古くからその声を愛で、夏の時鳥、秋の雁同様その初音がもてはやされた。
梅の花の蜜を吸いにくるので、むかしから「梅に鶯」といわれ、
梅につきものの鳥とされてきた。
最初はおぼつかない鳴き声も、春が長けるにしたがって美しくなり、
鶯となるころには、けたたましいほどの鳴き声になる。
更に老鶯となりしっとりとした鳴き声を聞かせてくれる。

鴬や洞然として昼霞高濱虚子

2013年4月16日火曜日

春の俳句を書く 遠足



春のあたたかな一日、幼稚園、小学校などの課外行事として郊外
などで遊ぶこと。リュックを背負い水筒をぶら下げて歩く子ども
たちの様子は今も昔も変わらない。四月頃が好適である。


遠足の列大仏へ大仏へ藤田湘子

2013年4月15日月曜日

春の俳句を書く 引鴨



日本で冬を越した鴨が北方へ帰ること。
鴨は、秋にシベリアなどの寒地から日本に渡って
きてそのまま越冬し、春また北方へ帰る。
日本にとどまるものもある。

 


2013年4月14日日曜日

春の俳句を書く 木瓜の花



中国原産バラ科の落葉低木。開花期は十一月から四月にかけて。
十一月頃咲くものは寒木瓜と呼ばれる。瓜のような実がなること
から木瓜と呼ばれる。枝には棘があり、春、葉に先立って五弁の
花を咲かせる。

木瓜咲くや漱石拙を守るべく夏目漱石

2013年4月13日土曜日


涅槃西風

涅槃会「陰暦二月十五日」はお釈迦様の入滅の日にあたり、この
頃に吹く風の事をいう。美しい響きからも西方浄土が想象される
季語である。時期的には春の彼岸前後にあたり、一般的に浄土か
らの迎え風などとも言われる。